キロ28 156 → キロハ28 1 → キハ28 5301



1965年4月5日帝国車両製の6-4次車で、昭和39年度第3次債務で青森運転所に新製配置された。同一ロット155〜159のうち、155〜158が青森へ配置された。当車は新製時より冷房車である。青森では急行「しらゆき」をはじめ、東北本線・奥羽本線系統の急行で使用された。しかし東北本線全線電化に伴う「ヨンサントオ改正」では東北地区の急行再編が行われることとなり、1968年10月13日付で高松へ転属した。高松ではキハ55系に代わり四国全域の急行で使用された。この状態は長く続いたが、1975年に高徳本線の急行にもグリーン車を連結することとなり、需要の関係から半室グリーン改造して投入することから当車がキロハ28 1へ改造されて徳島へ配置された。徳島では急行「阿波」で活躍した。その後1980年11月より四国内の営業施策の変更が行われ急行グリーン車は普通車指定席に格下げされることとなり、1980年11月1日付で「キハ28 5301」へ改番された。しかし高徳線での指定席運用は「59-2改正」で廃止され、当車は1984年11月22日付で廃車となった。

側面は、おおむね原形であるが、4DQ-11P発電セット用の吸気口が2-4位側へ設けられている。JR化後に急行「砂丘」用に改造されたキロハ28 100番台は普通席とグリーン席の仕切り部にあたる側窓が改造されたが、当車はそのままであり原形のままである。
屋根上は、ほぼ原形のままである。
床下では、機関予熱器が7次車以降に準じ大型のWH250へ換装されている。後位側に4DQ-11P冷房電源セットが搭載されている。水タンクは新型のFRP製のものに交換されている。当車は1975年以降徳島配置なので、高松車と異なり汚物処理装置を装備していない。


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