キロ28 162 → キロ28 2162 → キロ28 6002



最期まで営業用として残った全室グリーン車。

1965年4月8日帝国車両製の6-4次車で、昭和39年度第3次債務で浜田機関区に新製配置された。同一ロット160〜163全車が浜田へ配置された。当車は新製時より冷房車である。浜田ではキロ25に代わり急行で使用開始されたが同年度中に米子へ転属している。米子では急行「だいせん」で長く活躍した。「53-10改正」で一部急行のグリーン車が外され当車は捻出されたが、急行「たかやま」が宮原担当となりグリーン車の増車が必要となり、1978年9月29日付で宮原へ転属している。宮原転入後間もなく冷房発電セットが4VKへ換装されることになり、1978年12月23日付で改造され2162へ改番された。宮原では主に急行「みまさか」「たかやま」で活躍した。「55-10改正」では向日町へ転属し、主に急行「志摩」で活躍した。「60-3改正」では宮原機関区が廃止され同区の運用が向日町へ統合された。そしてJR西日本へ継承された。JR化後は残った急行「たかやま」で活躍した。1991年より急行「たかやま」のアコモ改造を行うこととなり、当車も1991年3月9日付で改造を行い、キロ28 6002に改番された。その後も長く急行「たかやま」専用車として活躍したが、1999年12月4日のダイヤ改正で「ワイドビューひだ」へ格上げされ、2000年3月31日付で廃車となった。

側面は、客室窓が向日町時代にユニット式に改造されて大きく姿を変えている。発電セットが4VKへ換装された際に、これの吸気口が1-3位側へ設けられ、2-4位側にあった4DQ-11P用の吸気口は埋められている。乗務員室窓バランサー点検蓋が開けられている。便所側面に汚物処理装置の点検蓋が設けられている。
屋根上は、原形のまま変化ない。
床下もほぼ原形のままであるが、冷房発電セットは3両給電の4VKへ換装されている。水タンクは新型のFRP製のものに交換されている。後位側に汚物処理装置が設置されている。


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