キロ28 166 → キロ28 2166



1965年10月30日帝国車両製の6-5次車で、昭和40年度第1次民有で秋田運転区に新製配置された。同一ロット166〜169全車が秋田へ配置された。当車は新製時より冷房車である。秋田では急行「しらゆき」「おが」等の奥羽本線・羽越本線の幹線急行で使用開始したが、冷房車と非冷房車を入れ替えるため新製後間もない1966年2月14日付で宮原へ転属した。宮原では急行「ちくま」「丹波」等で活躍したが、1969年に2300番台車が投入されると玉突きで梅小路へ転属し、京都発着の紀伊半島方面の急行「志摩」「しらはま」等で使用されるようになった。この状態は長く続き、その後運用効率を上げるため冷房発電セットが4VKへ換装されることになり、1980年5月29日付で改造され2166へ改番された。しかし「55-10改正」で急行「しらはま」は和歌山で分離され「紀の川」となりグリーン車が外されたことから、当車は1980年10月9日付で和歌山へ転属した。和歌山では急行「きのくに」で活躍したが、「60-3改正」で特急「くろしお」増発で急行「きのくに」は全廃となり、当車は用途保留のまま1985年3月14日付で亀山へ転属した。その後当車は状態が良いからか1985年12月13日付で米子へ転属し、他の検査切れ車両に代わり急行「だいせん」で使用された。しかし国鉄最後の「61-11改正」で福知山線電化により急行「だいせん」が廃止されたことから用途を失い、1987年2月6日付で廃車となった。

側面はほぼ原形であるが、発電セットが4VKへ換装された際に、これの吸気口が1-3位側へ設けられ、2-4位側にあった4DQ-11P用の吸気口は埋められている。
屋根上は、原形のまま変化ない。クーラーは初期型のAU13を搭載している。
床下もほぼ原形のままであるが、冷房発電セットは3両給電の4VKへ換装されている。


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