キロ28 189 → キロ28 2189 → キハ28 5213



1966年4月8日帝国車両製の6-6次車で、昭和40年度第1次債務で広島運転所に新製配置された。同一ロット186〜189のうち、当車のみ広島へ配置された。当車は新製時より冷房車である。広島では急行「青島」を中心に、「ちどり」「たいしゃく」等の芸備線急行でも使用された。山陽新幹線博多開業に伴う「50-3改正」では急行「青島」が廃止され、当車は芸備線急行で使用されている0番台のキロ28を置き換えるため1975年3月10日付で岩国に転属した。岩国では急行「ちどり」で活躍し、後に運用効率を上げるため発電ユニットを4VKに換装することになり、1979年3月7日付で「キロ28 2189」へ改造された。しかし「59-2改正」で芸備線急行のグリーン車は廃止されるとともに岩国機関区の車両配置も廃止され、1984年2月1日付で一旦広島へ転属したのちに1984年6月12日付で普通車に格下げられ「キハ28 5213」へ改番され高松へ配置された。高松では四国全域の急行指定席車として使用され、国鉄末期の急行削減後も生き残りそのままJR四国へ継承された。JR化後は1987年12月8日付でリフレッシュ工事を受け、1989年1月14日付で「四国色」へ塗り替えられた。しかし間もなく1989年7月22日のダイヤ改正で急行「いよ」「土佐」の大幅削減が行われた際に余剰となり、1990年3月31日付で廃車となった。

側面は、客室窓がユニット式に改造されて大きく姿を変えている。発電セットが4VKへ換装された際に、これの吸気口が1-3位側へ設けられ、2-4位側にあった4DQ-11P用の吸気口は埋められている。便所側面に汚物処理装置の点検蓋が設けられている。当車は側窓がユニット式に改造された後も下降窓で残った乗務員室窓下部に、バランサー点検蓋が追設されている。
屋根上は、ほぼ原形のままである。
床下では、機関予熱器が7次車以降に準じ大型のWH250へ換装されている。冷房発電セットは3両給電の4VKへ換装されている。水タンクは新型のFRP製のものに交換されている。後位側に汚物処理装置が設置されている。


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