キロ28 204 → キロ28 2204 → キハ28 5215



1966年11月8日帝国車両製の7-2次車で、昭和41年度本予算で大分運転所に新製配置された。同一ロット203・204両車とも大分へ配置された。当車は新製時より冷房車である。大分では急行「由布」「火の山」等の久大本線・豊肥本線系統の急行で長く活躍した。1970年代後半より運用効率を上げるため発電ユニットを4VKに換装することになり、1979年5月4日付で「キハ28 2204」へ改造された。以降も大分で引き続き使用されたが、「59-2改正」でグリーン車が編成から外され余剰となった。しかし当車は後期車で状態が良かったのか、四国で活用するととなり、1984年6月25日付で高松へ転属したのちに1984年8月31日付で「キハ28 5215」へ格下げ改造された。その際に汚物処理装置が取り付けられた。高松では四国全域の急行指定席車として使用され、国鉄末期の急行削減後も生き残りそのままJR四国へ継承された。JR化後は1988年3月10日付でリフレッシュ工事を受けたが、瀬戸大橋線開業に伴う1988年4月10日のダイヤ改正で急行が削減された際に早くも余剰となり、1989年2月度で廃車となった。

側面は、客室窓が1枚下降窓のままで、JR四国へ継承された元キロ28では珍しい。発電セットが4VKへ換装された際に、これの吸気口が1-3位側へ設けられ、2-4位側にあった4DQ-11P用の吸気口は埋められている。便所側面に汚物処理装置の点検蓋が設けられている。
屋根上は、ほぼ原形のままである。
床下では、冷房発電セットは3両給電の4VKへ換装されている。水タンクは原形の鋼製タンクのままである。後位側に汚物処理装置が設置されている。


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