キロ28 306 → キロ28 2306 → キハ28 5216



1968年6月29日新潟鐵工製の第8-3次車で、昭和42年度第3次債務で広島運転所へ配置された。同一ロット304〜306のうち、当車のみが広島へ配置された。当車はモデルチェンジ車に該当し、新製時より冷房を搭載していた。広島では急行「青島」「ちどり」で長く活躍した。山陽新幹線博多開業の「50-3改正」では急行「青島」は廃止され所要数が減少したが、車齢の若い当車は急行「ちどり」用として引き続き広島で使用された。1980年7月7日には運用効率化のため発電セットが4VKへ換装され、2306へ改番された。しかし「59-2改正」で芸備線急行のグリーン車は廃止され、1984年5月8日付で普通車に格下げられ「キハ28 5216」へ改番され高松へ配置された。高松では四国全域の急行指定席車として使用され、国鉄末期の急行削減後も生き残りそのままJR四国へ継承された。JR化後は1988年3月2日付でリフレッシュ工事を受け、1988年12月28日付で「四国色」へ塗り替えられた。1989年7月22日のダイヤ改正で急行「いよ」「土佐」の大幅削減が行われた後も引き続き高松に留まり残った急行「あしずり」で活躍したが、1990年11月21日のダイヤ改正で急行「よしの川」を除き全廃され、1990年12月31日付で廃車となった。

側面は、客室窓が1枚下降窓から2段のユニットサッシへ変更され、大きく形態を変えている。発電セットが4VKへ換装された際に、これの吸気口が1-3位側へ設けられ、2-4位側にあった4DQ-11P用の吸気口は埋められている。当ロットは新製時より便所窓が横長になっている。便所側面に汚物処理装置の点検蓋が設けられている。
屋根上は、ほぼ原形のままである。
床下では、冷房発電セットは3両給電の4VKへ換装されている。水タンクは新型のFRP製のものに交換されている。後位側に汚物処理装置が設置されている。


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