キロ28 2515



1969年5月9日富士重工製の第8-5次車で、昭和43年度第4次債務で米子機関区へ配置された。同一ロット2312・2514・2515のうち、寒地向けの2514・2515が米子へ配置された。500番台の8-5次車である2514〜2518の5両が米子へ配置されている。当車は新製時より冷房化されまた4VK発電セットを装備している。米子では急行「だいせん」「さんべ」をはじめ、山陰本線の急行で使用された。1971年には長野との間で寒地向け車に関連する車両交換があり、当車は1971年4月21日付で長野へ転属した。長野では急行「きそ」「ちくま」「ゆのくに」「越後」等で活躍したが、1973年7月の中央西線電化によるダイヤ改正で運用が減少し、1973年7月19日付で金沢へ転属した。金沢では急行「大社」の金沢編成等で使用されたが、「53-10改正」で中部地区の気動車急行は大幅に整理され急行「大社」の金沢編成は廃止され、当車は1978年10月4日付で美濃太田へ転属した。美濃太田ではキロ28の0番台やキロ58に代わり急行「のりくら」「大社」をはじめ、名古屋を起点とする急行で活躍した。「60-3改正」では急行が削減された関係から、「のりくら」の基本編成は名古屋へ集約され、3月13日付で名古屋へ転属した。そしてそのままJR東海へ継承された。JR化後も数少ないグリーン車入り急行「のりくら」で活躍したが、1990年3月改正で全てキハ85系の特急「ワイドビューひだ」に格上げされ余剰となり、1990年12月13日付で廃車となった。

側面はほぼ原形であるが、乗務員室窓バランサー点検蓋が開けられている。
屋根上はほぼ原形のままであり、12系客車やキハ65に準じた車体断面が特徴である。
床下は、原形のままである。


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