キロ28 2518 → キロハ28 104



最期まで営業車両として残った急行型気動車のグリーン車。

1969年5月20日富士重工製の第8-5次車で、昭和43年度第4次債務で米子運転所へ配置された。同一ロット2516〜2518全車が米子へ配置された。米子では急行「だいせん」「さんべ」をはじめ、山陰本線の急行で使用された。この状態は国鉄末期まで続いたが、「61-11改正」で福知山線電化により急行「だいせん」が廃止されることから、車齢の若い当車は急行「砂丘」に転用されることとなり1986年11月1日付で鳥取へ転出した。そしてそのままJR西日本へ継承された。JR化後は急行「砂丘」の基本編成が3両となることから当車のグリーン席は過剰となり、一部普通車へ改造されることになり、1988年2月25日付で「キロハ28 104」へ改造された。引き続き急行「砂丘」専属車として活躍した。1992年度より同急行のグレードアップが行われることになり、当車は普通車部分もリクライニングシート化され、塗装も急行「砂丘」専用色となったが、改番はされなかった。その後1997年11月29日の改正では智頭急行線経由の特急「はくと」の新設により急行「砂丘」は廃止されるが岡山〜津山間の代替として急行「つやま」が設定され、当車は同急行用に同改正日付で津山鉄道部へ転属した。以降急行「つやま」を中心に活躍したが、キハ58系の老朽化により2003年10月より使用車両がキハ48へ置き換えられ、当車は2004年6月1日付で廃車となった。

側面は、キロハへ改造された際に車体中央付近の窓が狭められ、この部分は固定窓となっている。それ以外はほぼ原形である。
屋根上はほぼ原形のままであり、12系客車やキハ65に準じた車体断面が特徴である。
床下もほぼ原形のままであるが、便所側にカセット式の汚物処理装置が取り付けられている。


キハ58イラストのページへ戻る

キハ58系のページへ戻る

ホームへ戻る