キハ28 24



1961年12月14日新潟鐵工製の2次車で、昭和36年度本予算(残)で田端機関区に新製配置された。同一ロット22〜25のうち、23〜25が田端へ配置された。田端では上野から盛岡へ向かう急行「三陸」で使用された。しかし一部運用が盛岡へ移管されることから、1962年8月24日付で盛岡へ転属した。盛岡では急行「三陸」「陸中」「たざわ」等、東北本線北部の急行で使用されたが、長大編成対応の300番台が投入されると玉突きで転出することになり、1964年10月9日付で水戸へ転属した。水戸では急行「ときわ」を中心に活躍した。1970年には冷房化改造されたが、発電エンジンの搭載は行われなかったため、改番はされていない。前記の仕様から以降も主に平坦線である急行「ときわ」で活躍した。しかし国鉄末期の「60-3改正」で急行「ときわ」が全廃されると余剰となり、冷房エンジン未搭載であることから活用されることなく1985年11月8日付で廃車となった。

この車は4VKを装備しないキハ28 0番代冷房車で常磐無線アンテナを取り付けた希少な車である。(24と83の2両のみ)
前面は、前面補強は施工されていない。ワイパーは原形のWP35のままであり、正面窓下の手すりも原形のままである。冷房電源用ジャンパ栓は初期改造車の低い位置のまま残されており、制御用ジャンパ受栓はタイフォン下部で寄り添う位置へ移設されている。放送用ジャンパは、後期車に準じたステップ一体型に改造されている。テールライトは原形の内ばめ式のままである。タイフォンカバーはスリット状カバーのままである。
側面は、ほぼ原形である。冷房車ながら4VK発電セットを搭載しないので当然吸気口も設置されていない。当車は乗務員室窓バランサー点検蓋が後年設けられ、蓋がビスで止められている。
屋根上は、水戸時代の冷房化改造でありクーラーの間隔が常磐無線対応になっている。また、常磐無線アンテナを取り付けている。
床下機器は、ほぼ原形である。4次車までの初期車に搭載されている発電動機箱は、2-4位側中央部床下へ設置されている。


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