キハ28 811



1963年3月7日東急車両製の4次車で、昭和37年度利用債で小牛田機関区に新製配置された。同一ロット809〜812のうち、811・812が小牛田へ配置された。当車は修学旅行用であり、東北本線の修学旅行輸送や波動輸送で使用された。小牛田へ配置された811〜813は新製後間もない1963年度中に運用の都合で郡山へ転属している。以降主に東北南部の修学旅行輸送で使用された。しかし電化の進展とともに気動車による修学旅行輸送は減少し次第に一般車に混ざって「ざおう」「いいで」等の急行列車で使用された。そして1978年以降は塗装も一般の急行色へ変更された。東北新幹線開業に伴う「57-11改正」では急行の削減により大幅な車両転配が行われるが、引き続き郡山に留まり磐越西線・東線・只見線・会津線の普通列車で活躍した。しかし国鉄末期のダイヤ改正による合理化で所要数が削減されると余剰となり、1987年2月5日付で廃車となった。

前面は、前面補強が施工されていない。ワイパーは原形のWP35のままであり、運転室窓下の手すりも原形のままである。放送用ジャンパ線受は、ステップ下部に台座付きで設置されている。テールライトは原形の内ばめ式のままである。タイフォンは寒冷地ながらスリット式のままである。
側面はほぼ原形のままである。便所窓位置が高いのが800番台の特徴である。
屋根上は非常に特徴的で、正面向かって右列の箱型通風器が押込通風器になっている変形車である。
床下機器は、ほぼ原形のままである。スノープロウは複線用を取り付けている。


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