1964年5月26日新潟鉄工製の6-2次車で、昭和38年度第3次債務で新潟運転所へ配属された。同一ロット533～536全車が新潟へ配置された。新製後すぐ房総地区海水浴臨に使用されることになり、7月4日付で千葉へ転出し、終了後の9月12日付で新潟へ戻った。新潟では急行「赤倉」をはじめ、「越後」「羽越」「いいで」「うおの」等で使用された。1972年より急行「越後」運用が長野持ちとなり、当車は1972年10月2日付で郡山へ転出、急行「いいで」等磐越西線を中心に使用されるようになった。「57-11改正」で急行が全廃された後は磐越西線・只見線・会津線の普通列車で使用され、そのままJR東日本へ継承された。JR化後も引き続き磐越西線・東線、只見線で使用されたが、1991年の磐越東線キハ110系化により１９９１年3月29日付で小牛田へ転出し、快速「南三陸」「いでゆ」をはじめ陸羽東線・石巻線の普通列車で使用された。しかし当車は機関換装の対象とならず、キハ110系投入により玉突きで流れてきた冷房キハ58系に置き換えられ1993年10月11日付で廃車となった。廃車後は、サハリンへ譲渡された。

前面は、国鉄時代の郡山で前面補強が施工されているが、WP50ワイパー用の切り欠きが無く、珍しい形態である。ワイパーは原形のWP35のままで、正面窓下の手すりも原形のままである。正面窓上の通風口は助手席側が撤去されており、晩年のJR東日本の標準スタイルである。テールライトは原形の内ばめ式のままである。タイフォンはシャッター式となっている。放送用ジャンパ受栓は、原形のステップ一体型である。なお小牛田時代に貫通扉に「南三陸」「いでゆ」用のヘッドマークステイが取り付けられている。
屋根上は、ほぼ原形のままである。
側面は乗降ドア下部の丸窓が、鉄板で塞がれている。当車は乗務員室ドアノブがモデルチェンジ車に準じた窪んだ形状のものになっている。
床下は、ほぼ原形で、スノープロウは複線用を取り付けている。

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